脳神経外科
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※火曜日のみ診療
脳神経外科とは
脳と脊髄に加え、末梢神経や血管・骨・筋肉といった付属器官など、神経系全般を対象に、外科的治療が可能な疾患を診療するのが脳神経外科です。診療する疾患には、脳動脈瘤などの血管障害、クモ膜下出血・脳内出血・脳梗塞などの脳卒中、脳腫瘍、水頭症、慢性硬膜下血腫、頭部外傷などがあります。
受診のきっかけとなる症状には、めまい、頭痛、しびれ、脱力、ふらつき、耳鳴りなどがあり、こうした症状は脳の病気が原因で起こっている可能性があります。当院ではMRIやCTといった高度な検査が可能な最新機器を導入し、早期発見と適切な治療に力を入れています。気になる症状がありましたらご相談ください。
代表的な症状
めまい
めまいの原因は、耳、循環障害や内科疾患、そして脳という3つに大きく分けられます。また、めまいというと目が回るイメージが強いと思いますが、頭がぼんやりふわふわする、身体が浮いているような感じがする、身体がふらつくといっためまいもあります。回転性のめまいは耳からきていることが多いなど原因により出やすい症状はありますが、症状の出方や感じ方には個人差があるため自己判断しないことが重要です。
脳が原因でめまいが起きている場合、脳梗塞や脳出血といった危険な病気の初期症状という可能性があります。めまいの中でも脳が原因となっている場合には、できるだけ早く適切な治療を受けることが重要です。
頭痛
頭痛は、病気などの原因がなく起こる一次性頭痛と、脳などに原因があって起こっている二次性頭痛があります。一次性頭痛は薬などで症状をコントロールできる危険ではない頭痛です。一方、二次性頭痛はくも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、外傷などによる慢性硬膜下血腫などから起きている可能性があり、できるだけ早く適切な治療が必要です。
頭痛は日常的な症状ですが、危険な頭痛もあるためそれを見逃さないことが重要です。当院では、頭痛の発生時期、痛みの持続期間、頭痛が起こる頻度、痛み方などをくわしくうかがった上で、必要があると判断された場合にはCTやMRIなどの検査を行って一次性頭痛・二次性頭痛の診断を行っています。
しびれ
電気が走るようにしびれる、ジンジンする、手足を動かしにくい、触れても感覚がないなど、しびれの症状はさまざまです。しびれは脊髄や脳の疾患によって起こっているケースがあるため、原因を調べることがとても重要です。当院では、しびれの原因が脳、脊髄、末梢神経といった神経の異常にあるかどうかを調べ、適切な治療を行っています。
当院で実施する主な検査
頸動脈エコー
超音波で頸動脈の状態を調べる検査です。頸動脈は心臓から脳へつながる太い血管で、超音波を首に当てることで頸動脈の血管壁の肥厚、血管狭窄や血栓の有無を確認できます。超音波は胎児の検査に使われるほど安全で、痛みなどの不快感もありません。頸動脈エコー検査は一般的に20~30分程度かかります。
脳血管造影
脳血管の狭窄や閉塞、脳動脈瘤などを発見するために、造影剤を使って詳細に脳血管の状態を調べる検査です。腕か太ももの動脈からカテーテルを挿入して造影剤を脳内の血管に注入し、レントゲン撮影を行います。脳出血の発生源を確かめることができるため、くも膜下出血で動脈瘤が原因となっている場合などの手術前にも欠かせない検査です。
CT検査
CT検査は、X線撮影装置を回転させて撮影してコンピューターで解析し、身体の断面画像を得られる検査です。通常のレントゲン検査では発見できない小さな病変を見つけることができ、迅速に結果が得られることが大きな特徴になっています。そのため、頭部外傷などによる出血の有無を確認するなど、できるだけ早く的確な治療が必要な可能性が高いケースの診断にも不可欠です。
MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging/磁気共鳴画像診断装置)は、磁気と電波の力を使って行う検査で、X線を使わずに身体の内部を画像にすることができます。脳出血や脳腫瘍、脳梗塞の疑いがある場合、病変の有無や大きさを調べることができるため欠かせない検査です。また、造影剤を使わずに脳血管の状態や血流を把握でき、脊髄に関しても得られる情報量が多く、萎縮などの評価も可能なことから脳神経外科ではよく使われています。
脳ドックを受けましょう
人間ドックはリスクの高い病気の早期発見や将来の健康を守るために役立ちますが、脳は特殊な検査が必要とされるため一般的なメニューには組み込まれていません。ただし、脳の病気は重篤な症状をいきなり起こす可能性があり、早期発見できなかった場合の治療には困難がともないます。そのため、脳の病気を予防し、リスクの高い状態をできるだけ早く発見することが重要になります。
当院では脳動脈瘤、脳腫瘍、未破裂脳動脈瘤、無症候性脳梗塞などの有無を詳細に調べられる「脳ドック」を提供しています。一般的に年齢が上がるとリスクも上昇しますので、40歳を超えたら1度、脳ドックを受けることをおすすめしています。